ものづくり

≪色がわりブンブンごま≫

 

 ブンブンごまを回しながら、2種類の色がわりが楽しめます。

 

 まず、色まぜです。たとえば、黄色と青で、塗り分けると、回転させたとき、緑に見えます。これは、おそらく残像効果が原因と思われます。

 

 二つ目(裏側)は、白黒模様なのに、回転させると、ほんのりと色が現れて見える不思議な現象です。これは、「ベンハムのコマ」と呼ばれています。「目の錯覚(錯視)」の一つと言われています。約180年前、ドイツのフェヒナーが発見し、その後、イギリスのおもちゃ屋ベンハムが図を改良し販売しました。見える色は、速さなどの条件や、観察者によって異なるので、「主観色」とも呼ばれます。なぜこのような現象が起こるかは、いくつか仮説があるが、まだ明らかになっていません。その中の、「ドップラー効果説」がおもしろいです。円盤(光の反射板)が高速で動くことにより、光の波長(つまり色)にずれ(変化)が生じるためではないか、という仮説です。

作り方は、上の通りですが、うまく作るには、何点かコツがあります。

 

① 穴は、始め押しピンで開けて、竹串などで少し大きくする。安全のため、ポリウレタンマットなどの上で、穴をあける。

 

② ふたつ穴の真ん中が、中心点(重心)に来るようにする。ずれた場合は、出っ張った(重い)方のはしっこを少し切り(削り)とる。

 

③ 糸は、ナイロン製水引糸を使用し、その先を、事前にライターやろうそくの炎で、一瞬あぶって溶かし、固くしておく。

 

④ 回す時、持ちやすく、また絡みにくくするため、コマの両側に、細く短いビニルパイプ(外径6㎜長さ約4㎝)が来るように、糸に通してから、結び、輪にする。